患者とのコミュニケーションと生活改善

看護師はやりがいを持って働いていたり、キャリアアップをしようと必死になっていたりすることは多い。仕事が生活の中でも最も大きな比重を占めるようになって働き続けている看護師は少なくないのが現状である。生活が乱れているのもあまり気にせずに、できる限り仕事に勤しむ生活を送ってしまう人は特に初期によく見られる。しかし、患者とのコミュニケーションを通じて生活改善の必要性を認識させられることもよくある。

自分では大して負担になっているというつもりがなくても、見た目で既に疲弊してしまっているのがわかる場合も珍しくはない。患者がよく看護師の様子を観察していて目の下にクマがある、最近になって化粧が厚くなった、さらには普段より元気がないといった点すらも指摘してくれることがある。自分でも薄々は感じていた不調に気づくようになって、目に見えてわかる状況からは脱却しなければならないと考えて生活改善に取り組むケースは多い。

一方、患者から直接指摘を受けたわけでなくとも、患者とのコミュニケーションから生活改善を目指す場合もある。生活に関して指導をする機会が多いのは看護師の特徴であり、医師と相談して患者に指導をしている中で、自分にも該当するものだと認識することがよくある。指導する立場として自分が実践していないのは問題になるという意識もあって改善を考えるようになる。仕事を通して自分の生活を反省する機会に恵まれているのは看護師の生活改善を促している点である。